アダストリア・ロジスティクスでは働いている従業員の皆さんが安心、安全に働くことができる環境を整えるため、労働環境の改善に取り組んでいます。産前産後休暇、育児休業に関しては、女性は以前から取得し復帰して活躍する人がみられましたが、男性の取得は今まで例がありませんでした。今回、寳永(ほうえい)さんが育児休業を取得した中でご自身での仕事、家庭への向き合い方の変化を、また送り出すセンター側の体制や、気持ちの変化などをセンター長の佐藤さんにお聞きしました。
お二人とも「寳永さんが育児休業を取って良かった!」と声を揃えていたのがとても印象に残っています。
インタビュー形式で行なわれたリアルな声を是非お聞きください!
年齢、性別関係なく誰もが子育てしやすい環境を目指して。
今日は育児休業を取得した茨城西センターの寳永さんと、茨城西センター長の佐藤さんにお話を伺っていきたいと思います。
まずは寳永さん、自己紹介からお願いします。
寳永:茨城西センターで勤務している寳永です。
現在の仕事内容は、店舗への配送管理、センター内の働きやすい環境作りや業務の改善等を行なっています。家族構成は、私、妻と先日誕生した娘の3人で暮らしています。
寶永さんはご夫婦で茨城西センターで働いていらっしゃるんですよね。
寳永:はい、妻は産休を経て現在育児休業中ですが、今も他のスタッフの方とは連絡を取り合っていて、日々の育児でわからないことなどをアドバイス頂いたりしています。実家が遠方にあるので、困ったときや何かあった時にすぐ頼れる環境の子育てではないのですが、日々の子育てに関する不安などは先輩ママさんのアドバイスを気軽に聞ける環境なので、とても有難いです。私も、育児でわからないことがあったりすると先輩ママさんに直接聞けるので、日々アドバイスをもらっています!
ご自身が育児休業を取得しようと思ったきっかけや取得までの流れについて教えてください。
寳永:きっかけは子供のために自分ができることは何かと考えていた時に、アダストリアグループで育児休業についてのポータルサイトがあることを知りました。内容を確認していくと、取得までどういった手順を踏んでいけばいいかわかりやすく書いてあって、自分も取りたいと思ったのがきっかけです。育児休業を取ることで子どもの成長を近くで見ることができ、また、妻をサポートできるのではないかなと思いました。
まだまだ取得されている方が女性より少ない中で、男性の育児休業取得に関して「怖さ」みたいなのはなかったのですか?
寳永:ありませんでした。というのも、その育児休業についてのポータルサイトには男性向けのページがあり、自分が欲しかった情報が全て載っていたので(笑)。
こんなことを準備しなければならないのだなとか、どの時期でどんなことをしなければならないのかがポータルサイトに細かく書いてあったので、実際に不安はありませんでした。
育児休業の取得まで不安なくサポートしてくれた会社、職場の仲間。
センター長の佐藤さんに質問です。寳永さんが育児休業を取得することで、センター側では取得中や取得後の不安などはありましたか?
佐藤:そうですね、不安がなかったと言えば嘘になりますが、取得するまでほとんど不安はありませんでした。育休を取得するまでに十分な準備期間があったことも良かった点として挙げられますが、寳永さんが取得に向けてポータルサイト等を確認して準備してくれていたことと、取得までに不安な点や次に何をしなければいけないのか、人事部との面談等含め随時サポートして頂ける機会もありましたので、そこで全ての不安は解消できていました。
取得前後で職場の皆さんとどのように連携をしましたか?また、スムーズに休め、復帰できるように工夫された点などがあればぜひ教えてください。
寳永:以前から業務改革の一環として、現場の業務を私以外の方に引き継ぐことを佐藤さんと計画していました。丁度そのタイミングで妻の妊娠がわかったこともあり比較的スムーズに業務を引き継ぐことができ、育児休業に入ることができました。
あとは取得まで4カ月程余裕があったので、私が抜ける際の業務対応でしたり引継ぎに関しては時間が結構あったのも大きかったですね。取得しようか迷っている方がいたら、早めに検討するのをお勧めします!(笑)
取得したいという話を聞いた時はどのように感じたでしょうか。
また、センター側で工夫したことがあれば教えてください。
佐藤:先程寳永さんが言ってくれたようにタイミングが良かったこともありますが、人事部の支援もあって比較的スムーズでした。
ただ、世の中の流れとして男性の育児休業取得を推奨しているというのは知っていたものの、最初「育児休業を取りたいです」と聞いた時は実際に取得するための手順などは全く頭に入っていなくて、どうしたらいいのかと悩みました。しかし、取得する側と送り出す側にとても手厚いサポートがあったおかげでセンターの運営に関しても問題なく業務を進められました。人事部には大変感謝しています!
「職場、会社の支え」があって、子どもに向き合えた貴重な時間。
取得してみて「良かった」と思うことや「意外だった」と感じたことを教えてください。
寳永:子どもが生まれる前と後を比べると、断然時間を大切に使うようになりました。
生まれる前は休みがあると、割と1日時間を持て余していることもありましたが、今は子供のために何かこの時間を使えないかと考えることが多くなったと思います!
あとは、時間を大切に使う気持ちが芽生えたことで、夫婦のどちらが何を分担すればスムーズにいくか考えるようになりました。例えば、子供にミルクを飲ませるのは妻にお願いしているのですが、その間にゴロゴロしているのではなく、ご飯を作って子どもや妻の寝る時間が遅くならないように先回りして動く、みたいなことですかね(笑)
よくよく考えたらこの「分担してスムーズに事を進める」って、茨城西センターで働いたことが経験となっていて、それが家庭でも活かせていたんだなぁって思います。
佐藤さんありがとうございます!(笑)
センター側でも良かったことはありますか?
佐藤:会社としても初めての男性の育児休業取得だったこともあり、働いているみんなは色々と不安に思うことがあったと思います。ですが、寳永さんが育児休業でお休みすることに関して、みんなが「おめでとう!頑張ってきてね」という雰囲気でした。その、お休みしている分を一人ひとりがコミュニケーションを取って連携し、業務をうまくカバーしてくれたことが良かったですね。あとは、初めて男性が育児休業を取得したので社内で注目されたことですかね(笑)
取得前後で仕事との向き合い方、家庭との向き合い方に変化はありましたか?
寳永:先程も話した通り、時間の使い方ですかね。あとは、家事ってこんなに大変だったのだなってやってみて思いました。妻には「今まで気づけなくてごめんなさい」って思います。いつもではないのですが、「感謝しているよ」って言葉を伝えるようにしています。
確かに段々と「やってもらって当たり前」ってなっちゃいますよね。
佐藤:わたしも寶永さんを見習いたいと思います!(笑)
応援してくれる仲間が待ってくれているからこそ、
楽しみだった仕事復帰。
取得後に職場復帰するに当たり、気にかけたこと、実際に対応したことはありますか?
寳永:今回、産後パパ育休と育児休業を利用しました。それぞれ2分割して取得することが可能ということでしたので、産後パパ育休は、20日間と8日間の2回に分割、育児休業は34日間と72日間の2回に分割して取得しています(※1)。そういったことも含めて復帰してからのシフトだったり業務だったりは、育児休業取得前にしっかりと佐藤さんと話ができていたため困ることはありませんでした。むしろスムーズに出来たと思います。
(*1)産後パパ育休(子の出生後8週間以内に4週間まで取得可能。分割して2回取得可能。)育児休業(産後8週間後から原則子が1歳まで。分割して2回取得可能。)
男性の育児休業取得率は社会全体で見ればまだまだ低いのが現状ですが、スムーズに復帰できたからこそ、取得を考えている人にはどんなアドバイスをしたいと思いますか。
寳永:それぞれの環境によって状況は違うと思いますが、取得しようかなと思ったら流し見でもいいので、育児休業のポータルサイトを早めに見ておくことをお勧めします。取得する為のマニュアルなどもしっかりと整備されているので、何をいつやらなければいけないかはとても明確です。早くから確認することで、センター側にも大きな迷惑をかけることなく取得できたと思います。
みんなで応援する子育てのカタチ。
先日、お子さんをセンターに連れてきていましたよね!
寳永:はい、生まれてからセンターの皆さんに子どもの顔を見てもらえてなかったので、妻と子どもと一緒に行って、抱っこしてもらったり皆さんに顔を見てもらったりすることができました!
佐藤:元気そうで何よりだったよね。スタッフの皆さんも寳永さん親子の元気な顔を見ることができたし、お子さんの可愛い顔を見て、センター内がとても暖かい雰囲気に包まれたよね。
寳永:ありがとうございます!そう言っていただけると嬉しいです。
佐藤:子供が小さい頃って今思うと本当に一瞬だよね。みんなでサポートしていける体制がどんどん整ってきているし、楽しんで子育てができるといいよね!
今回のインタビューを通じて、育児休業を取得するに当たってセンター側でも、全力で応援する環境を作っていこうという雰囲気が伝わってきました。アダストリア・ロジスティクスでは、子育てはもちろん、仕事や家庭のさまざまなシーンにおいて、これからも従業員がお互いをサポートしあえる環境づくりを進めてまいります。
寳永さん、佐藤さん、貴重な体験をお話しいただきありがとうございました!